孫とおばあちゃん~介護日記~

老々介護の祖父母と暮らす日々を、時々クリスチャンの視点から、綴っていくブログです。良ければ覗いてみてください(^ ^)

Suddenly(変化は突然に)

 

六日目

 

祖父母の家にきてからは、ちょうど一週間が経った。

 

朝、遅めに起きて下へ降りると、

見慣れない光景があった。

 

祖父が寝たきりの祖母に、

聖書を読みきかせているのだ。

 

何事かと思ったが、なに食わぬ顔で

隣でご飯をたべる。

 

すぐに、祖父が「おばあさんが珍しく聖書を読んでほしいというもんだから、」

 

と、続けて「しかし読み慣れてないし、難しくてわしには分からん。」

 

と言い、聖書を机においた。

 

祖父いわく、聖書を読んでほしいなんて、

初めて言われた、と。

 

「私が読んであげようか?」

と提案してみると、

 

意外にも祖父は「そうしてあげてくれ」と

すんなり受け入れた。

 

長年、祖父母といたが、こんなことは初めてである。

 

いつか、二人に聖書を読みたいと

心の中で祈っていた祈りは、

朝、目が覚めたら成就した。

 

 

静かな部屋のなか、

詩篇を読んでいく。

 

新約聖書も読んでいく内に、''神さまは私の願いを、たしかに聞いてくださっている''

 

と、現状が何か変わったわけではないが

希望を見出だす孫であった。

 

 

読者のために説明しておくと、

孫である私はクリスチャンで、祖父母は無宗教であった。

 

が、今は主イエスを信じている。

しかし正直なところよく分からない、というのが彼らの本音だ。

 

 

私としては、宗教はどうでもいいのだが、

 

喜んで生き、

喜んで天に帰る。

 

中学生から今までたくさんのクリスチャンの葬儀の奏楽をさせていただいたが、

 

あまりにもその(クリスチャンの)最期は

良いものだった。

 

 

祖父母にとって、身体が良くなるだけでなく、

心が良くなって、

 

晩年が彼らにとって最高だったと、

彼ら自身が思えるように、

 

(そんなことは奇跡的だが)

 大胆にも私は神に求めているのだ。

 


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今日の祖父の生け花  ゚。 ゚ 。

(庭に育ててもないのに生えていた花たち)